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 当財団は、広く美術文化の交流を促進し日本文化の伝統を基盤とした創作活動を奨励すると共に、諸外国との芸術作品の交流を図り、日本の美術文化の向上と発展に寄与することを目的として、昭和56年(1981年)文部大臣の認可を受けて設立されました。経済を中心とした国際化が進む中で、国内における文化の振興と海外文化との交流は、わが国の重要な政策と位置付けられ、多くの分野からその推進が求められています。当財団はその活動に寄与すべく努力する所存です。皆様のご支援を賜りますようお願い申し上げます。

(※公益財団法人移行前の2007年に著述された文のため、法人名等は当時のまま記載します)

美術文化振興協会の生い立ち
財団法人美術文化振興協会 名誉会長
 小和田恆(国際司法裁判所判事)
[写真]小和田恒

 財団法人美術文化振興協会の誕生は、今から30年前に遡ります。

 1977年夏、福田赳夫総理大臣はASEAN諸国を歴訪し、最終訪問地のマニラで歴史的なスピーチを行いました。「心と心の触れあい」に根ざす東南アジア諸国の真の友人としての関係構築を打ち出したいわゆる「福田ドクトリン」は、その後今日までわが国の東南アジアに対する外交の基本となる柱として、内外から高く評価されてきております。

 この福田ドクトリンの思想に深く共鳴した山崎覚太郎日展会長(当時)と西春彦元駐英大使が福田総理を訪ね、ASEAN諸国との人間、文化、芸術の交流を通じた関係強化を目指す美術文化振興協会の設立について同総理の積極的支持を要請したのが本協会発足の端緒でありました。当時総理秘書官としてこのマニラ・スピーチ作成に深くかかわった私が、協会設立のお手伝いをするよう一任されてその創設に協力することになったのは、そういう経緯からのことです。

 「日本外交とは経済外交だ」という考え一色に塗りつぶされていた当時の潮流の中にあって、人びとの心と心の交流こそこれからのアジア外交の核心であり、そのためには芸術文化面での国際交流が大切であるという考え方は貴重なものでした。その精神は今日まで本協会の活動の中に脈々と受け継がれております。

 財団法人美術文化振興協会は、広く内外の美術分野の交流を促進して日本文化の伝統を基盤とした創作活動の奨励に努めるとともに、伝統美術文化を中心とした国際交流の推進を図ることを目的としております。この目的を実現するため、国内においては、美術文化振興協会賞(日本画・洋画)、宮本三郎記念賞(洋画)、右卿記念賞(書道)を創設して優れた作品を表彰する活動を行ってまいりました。また国際面においては、わが国の伝統美術について、各分野での第一級芸術家に委嘱してその歴史、哲学、実技を三位一体として教授することによって日本文化の本質を理解してもらうことを目指す日本美術文化講座を米国のハーヴァード大学(1982−90)オランダのライデン大学(2005−)など海外著名大学で実施してきております。さらに、東南アジア諸国との工芸分野での技術交流にも力を注いでまいりました。

 その生い立ちから明らかなとおり、本協会はグローバリゼーションが進む今日の世界において、異なった社会と社会、人間と人間の間の心の交流こそ真の国際交流の礎を築くという信念に基づいて、これまでの活動をいっそう強化発展させていきたいと願っております。

 私どもの志に賛同される皆様方の御支援と御協力を心からお願い申し上げます。

 
 
 

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